FX取引では、大きく2つのトレード手法があります。
それが「FXテクニカル手法」と「FXトレード手法」です。
どちらの手法も様々な種類があるため、どれを選んで良いのか分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、FXテクニカル手法とトレード手法の2つに分けて、トレーダーに人気の手法はどれなのかランキング形式で紹介していきます!
FXの手法は大きく2種類ある
FXでは、相場の分析をする手法を「テクニカル手法」、取引自体の手法のことを「トレード手法(取引手法)」という風に2種類に分けています。
ここからは、各手法の詳細を記載していきます。
FXテクニカル手法
テクニカル手法は、過去の値動きをチャートで見ることによってトレンドやパターンを把握し、これからの相場がどう動くかを予想していくものです。
代表的なテクニカル手法としては、移動平均線や一目均衡表などがありますが、中上級者向けのものも含めると30種類以上もの手法が存在すると言われています。
テクニカル手法をうまく活用することができれば、今後の市場動向を予測して根拠のある取引ができるため、取引で勝てる確率が一気に上がります。
トレード手法を選ぶ上でも重要な要素となるため、まずはしっかりとテクニカル手法を身に着けてから取引に臨むようにしてくださいね!
FXトレード手法
FXトレード手法は「トレードスタイル」とも呼ばれる、取引自体のやり方を指すものです。主なトレード手法としては、下記の4つが挙げられます。
トレード手法 | 特徴 | おすすめ |
長期投資 | 数ヶ月から数年の長期間で取引。基本的な経済の動き・相場分析が必要。 | FX経験者向け。資金力があり、為替相場の変動を予測するスキルがある方におすすめ。 |
スイングトレード | 数日から数週間程度で大きな利益を狙う。トレンド分析が重要となる。 | 資金力がある方向け。100万円以上の余剰証拠金がある方、スワップ狙いにおすすめ。 |
デイトレード | 1日の中で取引を完結させる。日々の市場分析が成功に直結する。 | FX初心者向け。FXの勉強をしながらコツコツ利益を積み重ねたい方におすすめ。 |
スキャルピング | 数秒から数分の短期間で小さな利益を積み重ねる。反応速度・判断力が求められる。 | FX経験者向け。1日に数十回の取引をする時間がある方におすすめ。 |
できるだけFXでリスクを負わずに取引したいなら、トレード手法を事前に決めておいた方が良いでしょう。なぜなら、各トレード手法には異なる特徴があり、それに合わせたリスク管理の方法を取る必要があるからです。
ちなみに、4つのトレード手法の中で圧倒的人気を誇っているのは、1日で取引が完結するデイトレードです。FX初心者の方でも始めやすいトレード手法なので、興味がある方は是非実践してみてくださいね。
自分に合ったトレード手法を見つけるのはもちろん、そのトレード手法に合わせて資金管理やリスクの管理方法を徹底していきましょう!
もちろん、上記に書かれている基準がすべてではありません。
興味があるトレード手法にチャレンジしてみるのも1つの手なので、デモ口座などを利用して様々なトレード手法を体験してみてくださいね!
【FXテクニカル手法第1位】2本のEMAを使いこなそう
FX取引において最も人気のテクニカル手法は、シンプルかつ効果的な「2本のEMAを用いたテクニカル分析」です。FX初心者でも始めやすい手法ですが、その簡単さとは裏腹に高い勝率を誇っています。
EMAとは「指数平滑移動平均線」のことで、一般的な移動平均線(SMA)よりも早くトレンドに反応する特徴を持っています。ダマシが多いという注意点もありますが、直近の値動きにすぐ気付けることから短期的なトレンドを見たいトレーダーに人気です。
そんなEMAを2本使う手法では、異なる期間のEMAをチャート上に表示させます。この2本の線が交差する「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」によって、トレンドを見極めていくのです。
具体的には、短期EMAが長期EMAを下から上に抜ける時に現れる「ゴールデンクロス」は上昇トレンドの兆候、短期EMAが長期EMAを上から下に抜ける時に現れる「デッドクロス」は下降トレンドの兆候です。
これらの特徴を理解したうえで、具体的な取引手順を見ていきましょう!
具体的な取引手順
まず初めに、EMAのパラメータを調整します。
短期EMAはパラメータを10、長期EMAはパラメータを20に設定し、15分足または30分足のチャートで分析していきましょう。
●買いの場合
短期EMAが長期EMAを下から上に抜ける「ゴールデンクロス」が発生したら、買い注文のチャンスです。
10EMAにチャートが達し、ローソク足の終値が20EMAを超えた点で成行注文を出してエントリーしましょう!
●売りの場合
短期EMAが長期EMAを上から下に抜ける「デッドクロス」が発生したら、売り注文のチャンスです。
10EMAにチャートが達し、ローソク足の終値が20EMAを超えた点で成行注文を出してエントリーしましょう!
●決済注文
新規注文と同時に、利益確定のための指値注文と損切りのための逆指値注文を設定します。理想的な目安は利益確定が30pips、損切りが20pipsですが、市場の状況に応じてこれらの値は調整してくださいね!
最後に、2本のEMAを用いたテクニカル手法の特徴を確認しておきましょう。
2本のEMAを用いたテクニカル分析の特徴
・シンプル:2本のEMAのみを使用するので、複雑な分析は不要
・エントリーポイントが分かりやすい:EMAが特定の条件を満たした時点でエントリーできる
・自動決済で放置が可能:利益確定・損切りの注文をあらかじめ設定することで、取引後は放置でOK
EMAを用いたテクニカル手法は、FX初心者から経験豊富なトレーダーまで幅広く利用されています。シンプルかつ効率的に市場を分析できるので、使いこなしておきたい手法の1つだと言えますよ!
ただし、どのテクニカル手法であっても完璧に相場動向を予測できるわけではありません。実際の取引に移る前にしっかりと練習しておき、分析方法を理解するようにしてくださいね。
【FXテクニカル手法第2位】15分足EMA200を利用しよう
FX取引において2番目に人気のテクニカル手法は、15分足の200EMAを活用した押し目買いのデイトレード手法です。この手法は、価格動向を細かく追い、効率的にトレンドに乗ることを目的としています。
200EMAとはその名の通り、期間を200に設定したEMA(指数平滑移動平均線)のことです。
超短期のスキャルピング取引から長期のスイングトレードまで、あらゆるタイムフレークで利用できる汎用性の高さから世界中のトレーダーに活用されています。
ここからは、そんな200EMAの有効的な活用方法を詳しく見ていきましょう!
具体的な取引手順
まず初めに、1時間足と4時間足の2つで20EMAが下降トレンドであることを確認していきます。これによって、全体的なトレンドの傾向を把握することができるので、そこからさらに15分足に絞っていくのです。
どちらのチャートも右肩下がりの角度が付いていることを把握できたら、次のステップに進んでいきましょう。
●売りの場合
下降トレンドにあることが確認できたら、15分足、1時間足、4時間足の3つの時間軸で200EMAを表示させます。それぞれの時間足でトレンドが一致しているのを確認したら、200EMA上で陰線が出現しているポイントを探しましょう。
15分足において価格が200EMA上で陰線が出現したポイントを見つけたら、そこで売りの成行注文を出してエントリーしてみてくださいね。
陰線(いんせん)とは:相場の動きをローソク足にしたとき、始値に比べて終値が安かった場合に黒色もしくは青色で表示される線のこと。
☆★トレンドの一致が重要★☆
200EMAを利用する際に最も重要なのは、1時間足と4時間足で見たトレンドが一致しているかどうかとなっています。なぜなら、トレンドが異なっているのに15分足でのエントリーの精度が大きく低下してしまうからです。
トレンドの一致を確認すれば、トレンドに逆行したポジションを取るリスクも回避できます。リスク管理を徹底するためにも、絶対にトレンドの一致は確認するようにしてくださいね!
●決済注文
今回は、損切りポイントを-15pips、利益確定ポイントの上限を50pipsに設定します。含み益が40pipsに達した場合は、損切りポイントを20pipsまで引き上げておきましょう。
このように、含み益に応じて損切りのラインを調整することで、利益をしっかりと確保することができるようになります。市場の動向はもちろん、含み益にも注目しながら決済注文を行ってくださいね。
最後に、15分足の200EMAを用いたテクニカル手法の特徴を確認しておきましょう。
15分足の200EMAを用いたテクニカル分析の特徴
・20EMAで1時間足と4時間足のトレンドを確認する:トレンドの方向性が一致していればOK
・200EMA上で陰線が出たら売りエントリー:15分足で見極めたエントリーポイントを利用する
・利益確定・損切りの設定:利益確定は50pips、損切りは-15pipsに設定し、含み益に合わせて変更する
15分足の200EMAを用いたテクニカル手法は、押し目買いで順張りする際に効果的で、短期間での利益獲得を目指すデイトレーダーにおすすめです。
ただし、市場の変動によってはトレンドが一致しない可能性もあります。エントリーする前は必ずトレンドの方向性を確認するように注意しておいてくださいね!
【FXテクニカル手法第3位】超シンプル!4本値手法をマスターしよう
FX取引において3番目に人気なのが、朝のわずか5分で行える「4本値チャートを見るだけ」のテクニカル手法です。日中忙しい方でも簡単に実践できる手法なので、多くのトレーダーの間で活用されています。
4本値チャートとは、1日や1週間など特定の期間における為替相場の始値、終値、高値、安値を示すチャートを指します。これらの値をチェックすることで、その期間の為替相場の動きを把握することができるのです。
ここからは、具体的に4本値チャートを使ってどのように取引していくのかを確認していきましょう!
具体的な取引手順
まず初めに、毎朝6時から7時の間に取引したい通貨ペアの4本値を確認します。この際、4本値は同じFX会社のものを利用して、誤差がないようにしましょう。
●エントリー方法
4本値を見た際に、前日の終値から30pips以上動いていた場合は、その動きに順張りでエントリーします。動きが30pips未満の場合は、前日の動きと同じ方向にエントリーしておけば大丈夫です。
4本値を利用する際は、わずか1銭でも30pipsを超えた場合は方向が転換したと考える必要があります。このルールをしっかりと守り、適切なタイミングでエントリーできるようにしておきましょう!
●決済注文
4本値を利用する際は、損切り幅を100pipsで固定しておきましょう。利益確定幅は300pips以上であれば自由に設定することができますよ。
なお、ポジションは毎朝4本値を確認する際に、方向が変わっていれば利益確定、変わっていなければ継続しておく形になります。方向が変わっているのにポジションを持ったままだと、損切りの可能性が高くなってしまうので、注意しておきましょう。
●取引の日程
4本値チャートを活用して取引する場合は、取引日を火曜日の朝から土曜日の朝までの週5回に限定しておく必要があります。なぜなら、週明けである月曜日は市場の変動が激しく、相場を予測しにくくなっているからです。
また、急な市場の変動を避けるためにも、週末には必ずポジションを清算しておく必要があります。できるだけリスクを軽減させるためにも、週をまたいたポジション保有はしないように注意してくださいね。
最後に、4分値チャートを用いたテクニカル手法の特徴を確認しておきましょう。
4分値チャートを用いたテクニカル分析の特徴
・20EMAで1時間足と4時間足のトレンドを確認する:トレンドの方向性が一致していればOK
・200EMA上で陰線が出たら売りエントリー:15分足で見極めたエントリーポイントを利用する
・利益確定・損切りの設定:利益確定は50pips、損切りは-15pipsに設定し、含み益に合わせて変更する
4分値チャートを用いたテクニカル手法は、短時間かつシンプルな方法で取引チャンスを判断することが可能なため、多忙なトレーダーにおすすめな手法となっています。
ただし、市場の変動やスプレッドの拡大によって大きな損失が発生しやすいというリスクもある点には注意が必要です。徹底した資金管理を行うことで、想定以上の損失を出さないようにしていきましょう!
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